【ご挨拶】
人類誕生とほぼ同時に行われた土器の製作は人類と共に進化をとげ、高温焼成の陶器磁器作りへと中断することなく脈々と今日まで続いております。そして、日本人のやきものに対する想いは他の国々と異なり例え日常の器であっても、そこに美の価値を見出し、愛着を持って日々接しております。しかし、その原点と言うべき薪窯での高火度焼成の技術が温度コントロール可能な電気窯、ガス窯等の使用により、薪窯での窯元や築窯職人が今や絶滅の状態となってしまっています。この様な中で、今まで個人で行ってきた文化講演セミナー、陶芸教室等の活動は一定の成果を収め、参加者数も毎回盛況の状態でしたが、個人活動の限界を感じておりました。
今回法人として申請するに至ったのは薪窯での高火度焼成の技術伝承と技術者育成を実践し、また陶芸を一般の人々や各教育機関、老人施設等においても広く経験して頂くなど、一般の人々にも輪を広げ、文化芸術に対する理解を深め、社会的にもみとめられる公的な信用ある組織として、営利目的ではなく多くの市民、団体に活動を理解して頂くためには特定非営利活動法人格を取得することが、最善であると考えました。法人化する事により、同様な他の法人とも協力しあうことによって、さらなる発展も見込めるものと考えております。
主に宝塚の住民に対して陶芸を主とした文化講演セミナーや陶芸製作塾での実践を通して、多くの人々と広く親交を深め、芸術文化各分野の更なる理解の深化を目的とする共に、その技術の伝承と技術者育成を目指します。
【沿革】
23歳の時、私 二葉滋 陶芸を志して約44年。唯一心残りな事は後継者の育成が出来ていないことでした。陶芸の窯焼きを便利なガス、電気等に頼っている状況を憂うとともに薪による窯焼きの楽しさ、素晴らしさを何としても後進の人たちにも伝えたいと思いました。
このNPO法人宝塚の杜芸術倶楽部設立に多大なご尽力をいただいた(株)トリオン代表取締役 嶋田博一氏のご助言の上NPO法人設立を目指し、同氏に何度もご助言を賜わったり、宝塚NPOセンターでのご指導、賛同者10名のご協力を得たうえで2014年8月20日、兵庫県の認証を得ることが出来ました。
NPO法人 宝塚の杜芸術倶楽部
代表 二葉 滋